三重南部地域はライダーの天国! 世界遺産いっぱいの注目エリアへ!!

2018.5.2

グルメからエンタメまで 佐野 興平

使用分MV

海も山もある極上のツーリングエリア、三重南部地域へようこそ!

三重南部地域には注目のツーリングスポットがたくさんあるそう。ライダーたちに積極的に三重南部地域の情報を発信している「伊勢から熊野を結ぶバイク旅 促進事業 実行委員会」の事務局が三重県紀北町(きほくちょう)にあると聞き、この委員会がどのような活動をしているのかを教えてもらいました。さらに、地元スタッフおすすめの三重南部地域ツーリングスポットへ! 三重南部地域の魅力を満喫してきました。※記事中の価格は税込み。

◆関西・中京エリアからのアクセスも良好な三重南部地域へ!

「伊勢から熊野を結ぶバイク旅 促進事業 実行委員会」事務局がある紀北町役場にやってきました。さっそく、担当の方に話を聞きました。

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こちらが事務局の中野克哉(なかのかつや)さん。ご自身もライダーだそうです。

————「伊勢から熊野を結ぶバイク旅 促進事業 実行委員会」がスタートしたきっかけを教えてください
中野さん「実行委員会が活動を開始したのは2016年です。2013年9月、熊野尾鷲道路や紀勢自動車道が延伸し、関西、中京からのアクセスが格段に良くなりましたが、一般道の交通量が減ってしまいました。このとき、“ライダーの方々なら、走ること自体が目的になる。自然が豊かな南三重の道をアピールして、もっと南三重に来てほしい”と思ったことが、きっかけになりました。なお、『南三重』という言葉には明確な定義はないのですが、この事業に限っていえば、県の南部地域のうち、志摩市、南伊勢町、度会(わたらい)町、玉城(たまき)町、大紀(たいき)町、紀北町、尾鷲(おわせ)市、熊野市、御浜(みはま)町、紀宝(きほう)町の10市町を『南三重』と呼んでいます」

————現在の体制は?
中野さん「事務局が紀北町役場にあり、実行委員会に参加している10市町それぞれの自治体に担当がいるんですよ」

———これまではどういう活動をされてきましたか?
中野さん「2016年、2017年ともにツーリングガイドを発行し、イベント『南三重 したみち よりみち バイク旅フェスティバル』を行いました。2017年のイベントは、3,700人の方に参加していただいたんですよ。ほかに2017年は『南三重カフェミーティング』も開催しました。紀宝町、玉城町、紀北町に設けた3つの会場でコーヒーを振る舞うというイベントでしたが、こちらにもたくさんのライダーに来ていただきました」
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————ツーリングガイドはルートがわかりやすく、写真も多くて充実していますね。
中野さん「美しい写真とわかりやすい地図、グルメや見どころなど、各市町の情報が網羅されています。ツーリングガイドはホームページ(http://minamimie-bike.jp)からダウンロードもできるので、興味のある方はぜひ!」

実際にツーリングガイドを見せていただくと、ライダーならずとも「行ってみたい、走ってみたい!」と思わせる出来栄えでした。2017年版に掲載されているコースは大きく4つ。その中から、中野さんに教えていただいた各市町のおすすめスポットを、実際に巡ってきました。

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出典:南三重 したみち よりみち バイク旅 ツーリングガイド Ver.2017 熊野市・御浜町・紀宝町をめぐる「ルート4」から基本ルートMAP

今回のルートは、熊野市・御浜町・紀宝町をめぐる「ルート4」(地図)をベースに、少し寄り道も。訪れたスポットには、地図に赤い丸をつけています。
取材撮影した写真のほか、ガイドブックでも使用された飛び切り美しい写真も合わせて紹介します。それでは早速、行ってみましょう!

 

◆世界遺産が次々と登場/熊野市

紀北町で中野さんに別れを告げ、一路南へ。まずは熊野尾鷲道路で、熊野市からアクセスします。こちらのおすすめスポットは、「大丹倉(おおにぐら)」と「丸山千枚田(まるやませんまいだ)」とのこと。熊野大泊(くまのおおどまり)ICまでは、熊野尾鷲道路の無料区間が続いているので、快適に走ることができます。紀北町役場から「大丹倉」までは1時間30分ほどの道のりですが、ICを降りていきなり、世界遺産を3つも見られるというゴージャスなコースとなっています。

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まず1つめの世界遺産は、迫力満点の「鬼ヶ城(おにがじょう)」。熊野大泊ICを降りてすぐの場所にあります。

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2つめは、自然がつくり出したとは思えない造型の「獅子岩(ししいわ)」。

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そして3つ目は、“日本最古の神社”ともいわれる「花の窟(いわや)神社」。スタートすぐにして思わずゴース・トップを繰り返してしまいますが、それも見どころがたくさんあるからこそ。とはいえ、先を急ぎましょう。国道42号から同311号を紀和方面へ、途中、県道52号を「熊野少年自然の家」方面に折れます。しばらく走っていると…。

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このような山道になります。途中、かなり狭いところもあるので、走る際にはくれぐれもご注意を。

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画像提供:「伊勢から熊野を結ぶバイク旅 促進事業 実行委員会」事務局

静まり返った道に響くのは、エンジンが回る音と風を切る音だけという、ツーリングの醍醐味を感じることができるはずです。

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「大丹倉」の入り口に着きました。ここから「大丹倉」までは5分ほど歩くことになりますが、ほぼフラットな道なので心配無用です。

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これが、三重県指定の天然記念物で、大絶壁の「大丹倉」です。下から見ると約300mもの高さがあります。※下から見るポイントは、今回紹介しているルートとは別ルートになります。

画像提供:熊野市
画像提供:熊野市

頂上に登ると、絶景が眼下に広がります! ちなみにこちらは、古くから修験者の聖地とされていた場所。素晴らしい大パノラマを楽しむことができますが、柵などはないのでくれぐれも注意してくださいね。

 

続いて、県道52号で「丸山千枚田」へ。

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この辺りは走りやすく、のんびりとした風景が続く絶好のツーリングロード。風を感じながら、美しい景色を横目に走り続けます。県道40号にアクセスし、紀和方面へ。

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画像提供:「伊勢から熊野を結ぶバイク旅 促進事業 実行委員会」事務局

「丸山千枚田」です。今回は時季的に緑ではありませんでしたが、写真は緑が美しい季節のもの。1999年に農林水産省が選出した「日本の棚田100選」にも選ばれていて、その田んぼの数は1,340枚というから驚きです。

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駐車場付きの展望休憩所も用意されているので、ゆっくりと絶景を眺めることができます。

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画像提供:熊野市観光スポーツ交流課

丸山千枚田では、毎年6月に「虫送り」というイベントを開催。棚田に無数の松明(たいまつ)がともされ、幻想的な雰囲気に包まれます! ちなみに、次に紹介する御浜町に県道40号で向かう際には、道脇展望所があります。こちらからも、「丸山千枚田」の素晴らしい景色を見ることができますよ。

 

◆自然の大きさを感じられるスポットへ/御浜町

続いては御浜町へ。県道40号から国道311号、国道42号などを使って、まずは「道の駅 パーク七里御浜(しちりみはま)」に向かいます。途中には熊野古道と書かれた標識がいくつも現れ、世界遺産の熊野古道を身近に感じることができます。
40分ほどで「道の駅 パーク七里御浜」に到着。施設前の歩道橋には「年中みかんのとれる町」の文字が。この辺りでは、かんきつ類の栽培が盛んとのこと。

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「道の駅 パーク七里御浜」の館内では、地元農家の作ったかんきつ類の販売のほか、地元でとれた新鮮な魚介類、お土産なども販売されています。

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3階には、熊野灘を一望できる「ごちそうダイニング」が。

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店内からも熊野灘を見ることができますが、テラス席は開放感たっぷりの特等席です。この景色を見ながらの食事はリフレッシュできること請け合い。ツーリングの疲れも吹き飛びますよ!

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続いては、「引作の大楠(ひきつくりのおおくす)」へ。国道42号をしばらく走ったら、海から離れ県道62号、同141号へ。この場所で右に見える「引作の大楠」の看板に従い右折して、しばらく進むと到着です。

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これが引作の大楠。樹齢1,500年以上といわれていて、三重県の天然記念物にも指定されています。

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幹の周りは15m以上というから、その巨大さがわかります。1,500年も前からこの場所に立っていると思うと、その長い時間に思いをはせずにはいられません。

 

◆ウミガメ&パワースポットに癒やされる/紀宝町

いよいよ今回の旅でラストの町、紀宝町へ。県道141号を再び海へ向かって走り、国道42号へアクセス。海からの風を感じつつ、しばらく走ると、紀宝町の「道の駅 紀宝町ウミガメ公園」に到着します。道の駅では、地元の特産品などが販売されているので、お土産探しにいいですね。

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おすすめポイントは、道の駅に隣接して建っている「ウミガメふれあいパーク」です。そう、この道の駅にはウミガメがいるのです。しかも、無料で見られるというから、うれしい限り。

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目の前にウミガメが! エサをもらえると思うのか、人が近づくと寄ってきます。これがまたかわいい。建物内には大小のプールがあり、こちらは大プールにいるウミガメたち。小プールはというと…。

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少し小さなウミガメたちは、漁師の網にかかって傷ついたところを保護されたもの。体調が良くなれば、海に放流されるそうです。取材時には7頭のウミガメが、海へ帰される日を待っていました。

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道の駅2階のレストランでは、紀宝梅しらすうどん(650円)や、紀宝産100%マイヤーレモンスカッシュ(480円)など、地元産の食材を使ったメニューを提供。また、ウミガメふれあいパークではウミガメグッズを豊富に扱っています。

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次のスポットは国道42号から県道141号を使って「神内神社」に。神内は「こうのうち」と読みます。入り口から、澄んだ空気を感じつつ、中に進みましょう。

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この階段を登った先には、社殿ではなく、ご神体とされる大きな岩壁があります。背筋が伸びるような、凛(りん)とした空気が漂い、まさにパワースポットといった雰囲気。

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境内を入ってすぐのところには、ホルトの木が子どもを大切にかかえているように見える通称「安産樹」もあります。ぜひ訪れてこの空気を感じてみてください。

紀宝町で最後に訪れるのは、「飛雪の滝(ひせつのたき)」です。県道141号から国道42号などを使って向かいますが、気をつけたいのが熊野川を渡る手前。橋を渡らず、「紀和 紀和市街」方面へ行くのが正解です。

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神内神社から30分ほどで「飛雪の滝」に到着。水際まで行くことができるので、迫力のある滝を間近で見られます。

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滝からすぐの場所にはバンガローも建設中。今春から宿泊可能になるそうなので、三重南部地域に行ったときには、利用するのもいいかもしれません。

 

急ぎ足で駆け抜けた三重南部地域の旅。実際に走ってみて感じたのは、その自然の豊かさと見どころの多さ。少し走ると見てみたいスポットが出てくるので、ついつい休憩が多くなってしまうのです。幾重にも連なる雄大な山々、開放感たっぷりの海、豊かな自然を感じさせてくれる川と、走る場所によって風が運ぶ匂いの違いをしっかりと感じられたのは、このエリアが素晴らしいツーリングスポットだったからこそ。
今回はあまり紹介できませんでしたが、三重南部地域はグルメも見逃せないポイント。市町ごとに作り方が少しずつ違うというサンマずしや紀北町で食べられるマンボウ、名産であるかんきつ類を使ったメニューなど、グルメを目当てにしても、楽しい旅ができそうです。

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画像提供:「伊勢から熊野を結ぶバイク旅 促進事業 実行委員会」事務局

事務局の中野さんからは、「南三重は、まだあまり知られていないエリアだと思いますが、ここは気候が温暖で、自然がたくさんあるんです。海岸線を走る道やパワースポットなど、ライダーが楽しめる道が多いんですよ。熊野古道と重なる部分もあり、世界遺産に触れることもできます。南三重のいいところをたくさん知っていただいて、ぜひ走りに来てください」と、ライダーのみなさんにメッセージが。

ライダーはもちろん、ドライバーの皆さんもぜひ一度足を延ばして、その素晴らしさを体感してみてください!

 

南三重したみちよりみちバイク旅 ようこそライダープロジェクト
Webサイトでは、ガイドブックのダウンロードのほか、最新情報の発信も。各市町の見どころなどをまとめたトップページの動画もチェック。

伊勢から熊野を結ぶバイク旅 促進事業 実行委員会

住所:北牟婁郡紀北町東長島769-1(紀北町役場内)

電話:0597-46-3115

Webサイト「したみち よりみち 南三重バイク旅」http://minamimie-bike.jp

【熊野市】
★鬼ヶ城
住所:熊野市木本町(熊野尾鷲道路 熊野大泊ICから約1km)
電話:0597-89-1502(鬼ヶ城センター)
http://onigajyo.jp/
★獅子岩
住所:熊野市井戸町(熊野尾鷲道路 熊野大泊ICから約3km)
電話:0597-89-0100(熊野市観光協会)
http://kumano-kankou.info/
★花の窟神社
住所:熊野市有馬町(熊野尾鷲道路 熊野大泊ICから約4km)
電話:0597-89-0100(熊野市観光協会)
http://hananoiwaya.jp/
★大丹倉
住所:熊野市育生町(熊野尾鷲道路 熊野大泊ICから約23km)
電話:0597-89-0100(熊野市観光協会)
http://www.kumano-kankou.info/
★丸山千枚田
住所:熊野市丸山(熊野尾鷲道路 熊野大泊ICから約29km)
電話:0597-97-1113(熊野市紀和総合支所地域振興課)
http://kumano-kankou.info/
【御浜町】
★道の駅 パーク七里御浜
住所:御浜町大字阿田和4926-1(熊野尾鷲道路 熊野大泊ICから約13km)
電話:05979-2-3600
営業時間:観光センター9:00~18:00、ショッピングセンター9:00~22:00、ごちそうダイニング11:00~15:30(L.O.14:30)
年中無休
https://www.michinoeki-mihama.com/
★引作の大楠
住所:南牟婁郡御浜町引作456(熊野尾鷲道路 熊野大泊ICから約8km、または紀勢自動車道紀伊長島ICから約63km)
電話:05979-3-0517(御浜町役場産業建設課)
【紀宝町】
★道の駅 紀宝町ウミガメ公園
住所:南牟婁郡紀宝町井田568-7(熊野尾鷲道路 熊野大泊ICから約17km)
電話:0735-32-3686(資料館・飼育棟)、0735-33-0300(物産館)
営業時間:資料館・飼育棟9:00~18:00(土・日曜は19:00まで)、物産館8:30〜19:00(3月~11月)/8:30~19:00(11月~2月)
年中無休
http://www.town.kiho.mie.jp/umigame/
★神内神社
住所:南牟婁郡紀宝町神内字近石958ほか(熊野尾鷲道路 熊野大泊ICから約23km)
電話:0735-33-0334(紀宝町企画調整課)

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