今年も世界クラスのレーサーが集結。サイクリストの聖地をめざして!

2017.3.20

「つづきは三重で」市民記者

梅林公園前

【取材】nari_bow

最近こんな自転車に乗っている人をまちで見かけませんか?

ロードバイク

ハンドルが曲がっていて、サドルが高くて、細いタイヤの自転車。
パツパツのウェアを着た人がよく乗ってますよね?

これはロードバイクといって、高速走行を目的として設計された、いわば競技用の自転車です。
時速30キロメートルは簡単に出て、距離にして1日に200キロメートルを走る方もいます。
ママチャリが軽自動車だとすると、ロードバイクはスポーツカーみたいな感覚です。

手軽に長距離を走ることができるこのロードバイク。
健康志向の高まりや環境問題への注目のせいもあるのか、日本でもブームになっていて、世界中でロードバイクのレースやイベントが開催されています。

―――サイクリストが安心してツーリングできるまち。

そんな中、このロードバイクブームに目をつけた市が三重県にはあります。

標高1000m級の山々に囲まれたまち、いなべ市。

三重県の北端部に位置し、滋賀県・岐阜県との県境のまち、いなべ市。
標高1000メートル級の山々に囲まれ、四季折々で変化を魅せる自然豊かなまちです。

この豊かな自然を多くの人に肌で感じて楽しんでもらうため、いなべ市では、自転車を活用したまちづくり=「サイクルツーリズム」に取り組んでいます。
自転車周遊ルートマップを作成したり、市内の飲食店や観光施設に自転車ラックを設置したりして、サイクリストが安心して楽しくツーリングができるまちづくりを行っています。

観光名所やお食事処、コースの勾配まで書かれたマップ。
▲観光名所やお食事処、コースの勾配まで書かれたマップ。

サイクリングマップ(いなべ市公式ウェブサイト)

自転車のフレームにキズが付かないようにと、鉄製ではなく三重県産のヒノキを使用した木製のサイクルラック。
▲自転車のフレームにキズが付かないようにと、鉄製ではなく三重県産のヒノキを使用した木製のサイクルラック。

このほかにもサイクリストに喜んでもらえる優しいサービスが、市内の至る所に用意されいます。

―――国内最高峰の国際自転車レース。

サイクルラックやルートマップなど、このようなサービスを行っている市町は結構ありますよね?

しかし、いなべ市の自転車にかける情熱はこんな程度ではありません。

なんと、自転車レースを誘致してるんです。

その名も

「TOUR OF JAPAN」フィニッシュ地点の攻防

日本最高峰の国際自転車レース「TOUR OF JAPAN(ツアー・オブ・ジャパン)(以後TOJ)」
国内はもちろん、世界のトップクラスで活躍するレーサーが集結し、日本国内8カ所でレースを行い、総合順位で争われる自転車レースです。
8ステージのうちの1ステージがここ、いなべ市で開催されているんです。

TOJ

いなべ市での開催は今年で3回目。
昨年は2万人を超える人が観戦に訪れ、大盛り上がりを見せた。

今年の開催は5月23日(火)。

どんなコースを走るのか・・・?

そして、

一体どんなドラマが繰り広げられるのか・・・?

 

 

 

とっても気になるので、今回は、

 

 

 

いなべ市役所の職員さんに、実際に走ってもらうことにしました。

 

 

 

プレ・ツアー・オブ・ジャパン(以下プレ・TOJ)スタートです!!

 

 

 

まずは、実際のTOJパレード(スタート前に選手が町中を走行する)のスタート地点。
阿下喜駅前で待ち合わせ。

三岐鉄道(北勢線)終点の阿下喜駅。
▲三岐鉄道(北勢線)終点の阿下喜駅。

 


プレ・TOJ出場ライダー紹介>

田中国大(たなかともひろ・商工観光課)
▲商工観光課の田中さん。いなべサイクルツーリズムの担当で、TOJ実行委員会兼事務局メンバー。コースやイベントの企画など開催にあたりさまざまな準備を行っている立役者。

 

広報秘書課の内田さん。田中さんと協力し、いなべサイクルツーリズムの広報活動を行う。自転車で通勤することもあるほどの自転車愛好家。バイクとウェアのコーディネートがニクいですね。
▲広報秘書課の内田さん。田中さんと協力し、いなべサイクルツーリズムの広報活動を行う。自転車で通勤することもあるほどの自転車愛好家。バイクとウェアのコーディネートがニクいですね。

 

向山英雄(むかいやまひでお・広報秘書課)
▲広報秘書課の向山さん。ロードバイク未経験ながらも、ママチャリで東京まで行ったことがある脚力の持ち主。

 

出口雄己(でぐちゆうき・危機管理課)
▲危機管理課の出口さん。ロードバイク未経験。生まれてこれまでママチャリしか乗ったことがない。なぜ今日呼ばれたか本人も分からない・・・。

 


 

―今日はよろしくお願いします!! ツアー・オブ・ジャパンのコース紹介楽しみにしています。早速行きましょうか?

田中さん:よろしくお願いします!! まずは腹ごしらえですね!

―えっ?

はっこく亭

「腹が減っては戦はできぬ」と言わんばかりに、サイクルラックに自転車を置き、阿下喜駅前にある「あげきはっこく亭」へ。

サイクルスポット看板。この看板は、サイクリスト歓迎店の目印。市内の20店が加盟している。
▲サイクルスポット看板。この看板は、サイクリスト歓迎店の目印。市内の20店が加盟している。

サイクルスポットとして「トイレ」「食事」「サイクルラック」「給水」「エアポンプ(空気入れ)」を提供してくれる。
サイクリスト歓迎のお店です。

スタート前にみたらし団子で腹ごしらえ。
▲スタート前にみたらし団子で腹ごしらえ。

いなべ名物のお蕎麦が食べられるこのお店。
普段からサイクリストのお客さんも多く、さっぱりとした蕎麦は大人気だとか。
甘辛ダレの香ばしいみたらし団子もおすすめです。

団子を食べ終えたら、いよいよスタートです。

 

阿下喜駅スタート直前
▲昨年のTOJの様子_緊張感が張りつめる、スタート前の選手たち。

 

プレ・TOJの様子_団子を頬張る緊張感のかけらもない、スタート直前の選手たち。
プレ・TOJ の様子_団子を頬張る緊張感のかけらもない、スタート直前の選手たち。

 

 

阿下喜駅から始まる選手パレードは阿下喜商店街を抜けていきます。

阿下喜商店街三重銀行前
▲昨年TOJの様子_沿道からは多くの声援が飛び、選手を応援しています。
プレ・TOJの様子_当然ですが、声援はおろか、観客は一人もいません。
プレ・TOJ の様子_当然ですが、声援はおろか、観客は一人もいません。

商店街を抜けると、周回コースに入ります。
ここから選手たちはアクセル全開で走り始めます。

レーススタート(長尾あたり)
▲昨年のTOJの様子_ここから選手同士の駆け引きが始まります。選手はみんな真剣。

 

TOJいなべステージ開催に向け、職員さんも真剣です。
TOJいなべステージ開催に向け、職員さんも真剣です。

田園風景を抜けると、メイン会場のいなべ市梅林公園のある、鼎(かなえ)地区に入っていきます。
ここから少しずつ上り坂が続いていきます。

鼎地区

ここ鼎地区は過疎化が進む地域。
しかし「選手たちを盛り上げたい」との思いで住民たちが「応援かかし」を自主的に製作し、応援しています。

鼎のかかし
▲昨年のTOJの様子_かかしも笑顔で選手を応援しています。
今日は畑仕事で忙しいかかし。プレ・TOJの選手には見向きもしません。
▲今日は畑仕事で忙しいかかし。プレ・TOJ の選手には見向きもしません。

緩やかな坂道を越えると、メイン会場の梅林公園に入ります。
ここは最終のゴール地点となります。

梅林公園から眺める鈴鹿山脈。
▲梅林公園から眺める鈴鹿山脈。

 

メイン会場のいなべ市梅林公園。ここがゴール地点。
▲メイン会場のいなべ市梅林公園。ここがゴール地点。

当日このメイン会場には多くのお店が出店され、いなべ市の特産品の飲食ブースやスポンサー企業のブースなどが立ち並びます。

梅林公園_メイン会場

 

メイン会場を抜けると、今回のいなべステージの目玉ポイント「激坂区間」に入ります。
自転車ファンにとって、坂道での攻防は大きな見どころの一つです。

激坂1c
▲昨年のTOJの様子。

高低差84メートル、平均勾配9パーセント、最大勾配17パーセントの急な坂道が約1キロメートル続く。
まさに「激坂!」

残り少ない体力を振り絞って、チャレンジしてもらいました。
▲残り少ない体力を振り絞って、チャレンジしてもらいました。

これ以上職員さんたちを連れ回すと、行政のお仕事に支障をきたしかねないので、今回はここでゴール。

昨年の<strong><span style="color: #ff6600;">TOJ</span></strong>コースのサイクルマップ。脚力に自信のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
▲昨年のTOJコースのサイクルマップ。脚力に自信のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

サイクリングマップ(いなべ市公式ウェブサイト)

今年のいなべステージでは、この「激坂」を含む約14.8キロメートルの周回コースを8.5周も走ります。

国内8ステージあるTOUR OF JAPANにおいて、屈指の山岳コースであるいなべステージ。
メイン会場と見どころスポットが近く、観戦しやすいことから、自転車ファンに人気のステージだそうです。

フィニッシュ地点

国内最高峰の国際レース。
いなべの自然を駆け巡る迫力満点の走りを、ぜひ観戦してみてはいかがでしょうか?

 

―――ツーリングの後のお楽しみ。

自転車でいなべの自然を楽しんだ後は、お待ちかねの食事です。
今回はサイクルスポットでもある「アミアン」へお邪魔しました。

ここもいなべサイクルスポット。店先にはサイクルラックが完備されており、サイクリストたちを温かく出迎えてくれる。
▲ここもいなべサイクルスポット。店先にはサイクルラックが完備されており、サイクリストたちを温かく出迎えてくれる。

美味しいケーキやパスタ、ドリアが食べられる可愛いお店。

アミアン_パスタ
▲あさりときのこのトマトソースパスタ。

地元の野菜をふんだんに使ったメニューはどれもボリュームがあって、サイクリストも大満足。

アミアン_茶っプリン
▲地元のお茶農家とコラボして作られたプリン。「いなべの茶っプリン」。いなべ市内にたくさんの種類があります。

ケーキもたくさんあって、自転車女子にもオススメのお店です。

最後に、疲れた体を癒やすのにオススメなのが天然温泉の「阿下喜温泉」。
スタート地点の阿下喜駅からすぐ近くにあります。
かけ流しの露天風呂に浸かりながら、身も心も温まって帰るのもいいかもしれません。

阿下喜温泉

TOUR OF JAPANの他にも、秋口には一般のサイクリストが参加できる自転車イベント「いなべヴェロフェスタ」が今年も開催予定。
市内11カ所のチェックポイントをオリエンテーリング形式で巡る、初心者でも気軽に参加できるイベントです。

日本最高峰の「TOUR OF JAPAN」で、迫力満点の自転車レースを間近で観戦するもよし。
自ら自転車にまたがり、自然の中を駆け巡るもよし。

「サイクリストの聖地」をめざし、いなべ市はまち一丸となって日々進化していきます。


関連情報

いなべ市サイクルツーリズム

TOJいなべステージ

いなべ市公式ウェブサイト

いなべ市公式ツイッター

いなべ市公式インスタグラム

いなべ市観光協会ホームページ

つづきはいなべ市で

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●三重県熊野市では、ツール・ド・熊野も開催されており、国際的なロードレース大会が2つも行われているのは、現在のところ三重県だけです。