松阪から答志島へ。嫁いだ若女将が語る島の魅力とは?〔答志島取材:後編〕

2017.1.13

「つづきは三重で」市民記者

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【取材】コンドウタカヒロ

さて、答志島(とうしじま)ショートトリップ記事(前編:人ってあったかい・・・。三重県の離島「答志島」へ。)の後編です。


―――人懐っこい、答志島の小学生に出会う。

島歩きをしていて、大人のこちらが少し驚くことがあります。
それは、すれ違う小学生たちが自ら大きな声であいさつしてくれること。
そして大人にグイグイと、しっかりした言葉で質問してくれます。

答志島の小学生小学生:こんにちは。どこから来たんですか?

 ―あっ、こんにちは。四日市から来たよ。

小学生:今日はどこに泊まるのですか?

 このやりとりが、なんだか、ちょっとうれしい。

―――松阪から、答志島に嫁いできた若女将を訪ねる。

島以外で生まれ育った人の話が聞きたいと思い、前編の記事で登場していただいた島の旅社のスタッフ、ちづるさんに紹介していただいたのが、「まるみつ寿司」の若女将。結婚を機に答志島に住み始めたという。

移り住んできた人であれば、答志島で生まれ育った人が「当たり前」と思って見過ごしているような島の魅力を知っているハズ!

県内外をはじめ、伊勢志摩サミットの影響もあり外国人も訪れる人気のすし店。
こちら「まるみつ寿司」の若女将、橋本千賀子さんは、松阪市から嫁いできた。
答志島の魅力を思う存分語っていただこう。

若女将の千賀子さん(写真右)。写真左は、ご主人で店主の昌和さん。
▲若女将の千賀子さん(写真右)。写真左は、ご主人で店主の昌和さん。

―結婚を機に答志島に住まわれたということですが、どうやってご主人(店主)と出会ったのですか。

千賀子さん:当時私は水上バイクが好きで、友だち同士15人くらいで答志島に遊びに来て主人に出会い、連絡先を交換してデートするようになりました。

離島に住むことに、正直抵抗はなかったのですか。

千賀子さん:私は特になんの抵抗感もなかったです。でも、仲の良い友だちから必死に止められました! 「エステ行きたくても行けないよ! あんたの好きな陶芸教室も行けなくなるよ! エアロビもできないんだよ! 答志島の生活は、あなたには絶対無理だからね!」って(笑)。

結構アクティブに活動されていたのですね!

千賀子さん:そうですね(笑)。友だちとワイワイするのが好きで、アウトドアや美容に時間をかけていましたね。

周りの友だちが反対する中、よく結婚を決断されましたね。

千賀子さん:まぁ、なんとかなると思っていたので。そういう性格というか・・・。結果、なんとかなりましたしね!

今ではすっかり答志島の方という印象。インタビューに明るい笑顔でお応えくださったのが印象的だった。
▲今ではすっかり答志島の方という印象。インタビューに明るい笑顔でお応えくださったのが印象的だった。

島に移り住んで何年目ですか。

千賀子さん:今年(2017年)で11年目になります。

当初、島での生活で困ったことはありましたか。

千賀子さん:ありましたねぇー。答志島の方同士でお話している言葉が聞き取りにくかったです。同じ三重県内で1時間くらいで行ける距離なのに、話している言葉が聞き取れないとは思ってもみませんでした。

生活面ではいかがですか。

千賀子さん:はじめ、友だちができなかったことかなぁ。子どもが生まれたことをきっかけに、ママ友ができたので今は困っていないです。あとは島に大型スーパーがないので、街へ買い物に行った時にお肉を大量に買いだめするくらいですね。

大きな伊勢えびと千賀子さんのとびきりの笑顔
▲大きな伊勢えびと千賀子さんのとびきりの笑顔
伊勢えびの大きさにビビッてしまった筆者・・・。
▲伊勢えびの大きさにビビッてしまった筆者・・・。

答志島に住んで、良かったことは何ですか。

千賀子さん:まず食べ物がおいしい! これはすごく良いです。以前は魚が苦手だったのですが、今では好んで食べるようになりました。あとは、島民の方々が温かいです。歩いていると気さくに声をかけていただいたり「あまり無理して島になじまんくてもいいよ」と言ってくださるので、私自身も自然体で生活できます。

それ、すごく分かります! 答志島の人の温かさ。恩着せがましくもなく、自然体でとても心地良いですよね。他に答志島に移住して良かったことって何ですか。

千賀子さん:島に来て一番良かったことは、子どもを育てるのにとても良い環境なことですね。

具体的には。

千賀子さん:島の人が子どもを叱ってくれるのはありがたいです。目線が親と一緒というか、どこの子どもにも平等に接するというか。島全体で子どもを育ててくれてる感じです。

お子さんを見ていて「島育ちっていいな」って思うことはありますか。

千賀子さん:子どもたちが自然の中で考えながら遊ぶことですね。夏でもないのにビショビショになって帰ってくることも多々ありますが(笑)。外で友達と元気に遊んでるのが本当に良いです。そういった影響なのか、子どもから積極的に大人や上級生関係なく声を掛けに行くので、こちらかビックリするくらいです。

今までに食べたことがないコリッコリの食感が絶品の「まるみつ寿司」の海鮮丼。「鮮度って、こういうことーーー!」という感覚。
▲今までに食べたことがないコリッコリの食感が絶品の「まるみつ寿司」の海鮮丼。「鮮度って、こういうことーーー!」という感覚。

―ザックリした質問なのですが、若女将が思う答志島の魅力はズバリ何でしょうか。

千賀子さん:自分らしい生き方が選べる場所。あとは早寝早起きの規則正しい生活、島で捕れた新鮮な食材を食べられたり、伝統的な風習やお祭りがあったりするのも良いです。

将来的に「答志島がこうなったらいいな」ってことはありますか。

千賀子さん:ゲストハウスみたいなのができると、もっと気軽にたくさんの人が島に来てくれるかもしれないですね。新しいコミュニティができそうで楽しそうです。

(ゲストハウス、良いですね! 自然が豊かな答志島にピッタリな気がします。)

島の外から来た若女将、そしてお話を伺った答志島の方々と接して感じたこと、それは「人と人との距離が近いこと」。
答志島の方々と接すると温かい気持ちになり、忘れかけていた優しい気持ちを取り戻したような感覚になった。

———なにもなくない。人としてとても大切なものを島で見つけました。

とはいえ、離島生活。大変なこともたくさんあると思う。
船の最終便を乗り過ごすと帰れなかったり、深夜にお腹が空いてもコンビニがなかったり、大きな病院がないため、すぐに医者に診療してもらえなかったり・・・。

そんな大変なことをカバーし合える答志島の人々の日常的な暮らしが、誰にでも優しく、そして温かく人を迎え入れてくれているのだと実感した。

「なにもない」と島の方々は謙遜していましたが、答志島に確かにあったものは、温かい島民性。それは島の宝だと思う。物や事ではなくそういった人柄。有り余るほどに人を思う温かさが島内にありました。

温かい島民性が答志島には確かにありました。

 

−−−答志島のある鳥羽市は、昨年(2016年)移住・定住プログラム元年!

2泊3日の答志島取材をお世話していただいた、鳥羽市企画財政課移住・定住係の中村風太さん。(詳細は前編参照)。 昨年(2016年)は、鳥羽市の「移住・定住元年」ということで、その取り組みを中村さんに聞いてみました。

鳥羽市役所の中村風太さん。

中村:鳥羽市では2016年を「移住・定住元年」と位置付け、「とばぐらし」を希望する若者世代の支援策に力を入れて取り組んでいます。もちろん、答志島もその対象地域です。

具体的には、答志島暮らし体験ツアーなどを計画しています。また先日、婚活イベントも開催しました。都市部からご参加された方もいらっしゃって、大盛況でした!今回の移住・定住プログラムには答志島の方々にも、多大なご協力をいただいています。

今回の記事(前編・後編)にも書かれているように、答志島は本当に温かい方々でいっぱいです。私も実際にその温かさに触れ、パワーをもらっています。

鳥羽市への移住・定住にご興味のある方々に、メッセージをお願いします。

中村:島暮らしに少しでもご興味のある方は、まずはぜひ答志島に遊びに来てください! また鳥羽市役所までお気軽にご相談いただければ、移住・定住イベントなども喜んでご案内させていただきます。ぜひ! 答志島へ! 心よりお待ちしています!

答志島夕景

最後に、鳥羽市が準備を進めている、答志島移住体験の家から見える風景(2017年4月から開始予定)。

こんなぜいたくな夕焼けと、答志島の温かい方々との島暮らしを楽しめたなら、きっと自分らしさを取り戻し、自分らしい生き方が見えてくるような気がしました。


答志島や鳥羽市に興味を持った方は、
つづきは鳥羽市で」をご覧ください!

また、三重県の移住に関することは、
三重県移住・交流ポータルサイト ええとこやんか三重」をご覧ください!

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